2012年04月

2012年04月27日

ということで、長らくお待たせいたしました。ま、勘のいい人は気付いていると思いますが、そうです。日記を書いていなかった理由は赤ちゃんが生まれたからです!
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4月14日(土)の未明から8分間隔の軽い陣痛が始まり。病院に電話しながら、いつかいつかと待っていたのですが、なぜかお昼頃、スッパッと痛みが止まりアレェってな感じ。その後夜7時から6分間隔ほどで陣痛が再開。病院に呼ばれ行ったところ、デリバリールーム(分娩室)のベッドに横たわったとたん、また陣痛が15分間隔置きになり、深夜までがんばったのですが、昨夜からあまり寝ていないので、このまま無理矢理産んでも体が持たないだろうということで、痛み止めと睡眠薬を使ってデリバリールームで上村さんとお泊り。4月15日(日)晴れの日の朝、9時過ぎくらいに起きて、11時頃にプラスティックのカッターのようなもので、人工的に破水させてから約4時間で産むことができました。

この時の陣痛は、かなり凄く痛くて、笑気ガスを使って痛みを抑えたりしていたのですが、あれは気休めのようなもの。分娩台で寝ているより、バランスボールや分娩台の台を高くして、ベッドの足元に枕を置いて上半身で抱えるように立ち我慢していたのですが、途中で全身がガタガタ笑えそうなくらい震えだし、(寒くないのに凄い震えだった。体が疲れるとそうなるらしい。)助産婦さんのアドバイスに従ってモルヒネを打って分娩態勢へ。日本と違って分娩台でのお産ではなく、水中出産とかなんとか色々選べるのですが、助産婦さんに勧められた方法で出産しました。床での出産です。ま、床といってもマットレスにタオルを引いて、オマルのような小さなプラスティックの椅子やビーンバックを使って、体勢をクルクル変えながら出産しました。なのでもちろん動きまわったわけです。でもこの重力の法則に従った方法はイケる。陣痛の痛みは凄いけど、出産の鼻の穴からスイカが出てくるような感じという感覚は全くなかった。意外とイキミも思ったより簡単だったような気がします。椅子に座って上村さんに後ろからサポートしてもらいイキミ。そのあと、椅子の前に用意したビーンバックを前向きに抱え込んでイキミ、それから体を半分よじってイキミ、最後はビーンバックを背にイキンで足の間からスルンと出てきたわが子を正面で見ることができました。久しぶりに素晴らしくすんなりいった出産だったと助産婦のエミリー(彼女も実は妊婦)やジョイスに褒められました。RPAの助産婦さん、みんなすごい素敵でフレンドリーで安心して任せられました。モルヒネ打たれてから半分意識がうつろだったけど(でも痛みは軽減されてもちゃんとあったような。。。あの痛みはもう忘れちゃったけど。)、健康なわが子を見れて本当に安心。しかし、うちの子、お腹から出てきてもオギャーと泣きもせず、かなり冷静に出てきたのでこれでいいのか?と心配しましたが、泣かなくても問題はないらしい。妊娠糖尿病で巨大児になることを恐れていたけど3090gと普通だったので安心です。生まれたばかりの時はとってもアジア人だったけど、1,2週間もすると健やかに寝ている時は西洋人の顔つきです。不思議。目の色は今のところグリーンとグレーが混ざったような感じ。ヘーゼル色かな。
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すごい大きな分娩室。
助産婦さん2人と私と上村さんだけではスペースがあまり過ぎだけど、
でも、これくらい広い方がリラックスできるかも。

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これも備え付けのバスルーム。
広い。広すぎる。
トイレに行く時落ち着かなかった。

ということで、前の日記にも書いたけれど、出産で一番心配していたことは、起こらなかったので凄い安心しました。それは、イキんだついでに便がでないかどうかということですが、もちろん浣腸もしなかったし、椅子に座るタイプの分娩方法をとったので、かなり心配したのですが、上村さんに聞いたところ出なかったということです。よかった。でもイキミ方はトイレに行くあのイキミ感と全く同じ。すっごい大きなものを出す感覚でした。いずれにしても、興味深い体験でした。
ところで、出産ってすごい大変だけれど、実は出産よりも生後2日目と3日目の夜の方が大変でした。生まれて1日目は胎盤からの栄養が沢山蓄積されているのでいいのですが、2日目、3日目はお母さんの母乳が満足に出ないのでお腹がすいてしょうがないらしいのです。ずっと夜は泣きっぱなし。病室のあちこちから赤ちゃんの泣き声が聞こえます。一番つらかったのは3日目の夜、もうほとんど眠れず、赤ちゃんを抱いたままコックリコックリと船を漕ぎ何度か少しだけ寝てしまいましたが、赤ちゃんを抱いたままや同じベッドで寝ることは窒息死の原因にもなるので、ムチうってがんばりました。あんなに辛いことは今までなかったかもしれない。これから出産する人で母乳でがんばる人には、出産よりもこの生後2日目と3日目が辛いことをこれから説いてまわりたい!
病院には出産から4日目で退院。上村さんファミリーや友達がチラホラ。窓辺にはお花やおもちゃがいっぱい。上村さんのオフィスからお花とチョコとバルーンが届いて、これもすごい驚いて嬉しかったです。遠くに住んでいる上村さんのお父さんからもサプライズコールが病室にかかってきました。(初めてお話しました。)辛いけど、うれしさも100倍の日々でした。毎日疲れているし、体の節々もまだ痛いし、あくびばかりしているけれど、退院したその日にKマートやスーパーに行ったり、かなりアクティブな私です。帰宅後、一番上の写真のバルーンを家の前に飾って、常盤樫通りの人々に告知。判事のアンドリューは植木のお花を持ってお見舞いに来てくれるし、お隣のジミーさんは夕飯を2回も作ってくれた!それから道をはさんだ向いのダイも素敵なカードをくれたり、道行く人に祝福されて毎日体力との戦いで辛い時もあるけれど、ハッピーなことも沢山おとずれている毎日です。
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書きたいことはいっぱいあるけど、とりあえず、私のベビーと上村さんと 手を取り合ってがんばって行きます。

 


(16:09)